リスクという文章を考えてみる。

人の褌で相撲を取る第二弾。

リスクをとるのは、リターンを求めるからである。

相場の格言で、Sell in May という言葉がある。この言葉には後があって、Sell in May, and go away; don't come back until St Leger day.とあり、簡単に訳すと、5月で売って、St Leger dayまで(相場に)戻ってくるなといえばいいのかな。ちなみに、St Leger dayとは、英国競馬レースのことらしく、毎年9月2週に行われているそうな。(競馬のことは全くわかりません)

 

それが本当か検証してみた。

 

日経225(出典:ヤフーUKインデックス)

検証期間:1984年1月~2015年12月まで(32年間)

1-1 発会始値に購入し納会終値に決裁した場合(32年間)

平均リターン  1.7% 標準偏差24.2%

1-2 発会始値に購入し納会終値に決裁した場合(西暦2000年以降16年)

平均リターン -0.7% 標準偏差25.7%

 

検証期間:1984年1月~2015年12月まで(32年間)

2-1 10月初日始値に購入し翌年5月最終日終値に決裁した場合

平均リターン 5.3% 標準偏差 17.4%

2-2 10月初日始値に購入し翌年5月最終日終値に決裁した場合

平均リターン 3.5% 標準偏差 16.9%

※取引手数料・税金等は加味せず。

 

アノマリー効果といわれるやつだが、相場の格言もまんざらではないなと思う。

2000年以降のデフレ下における日本市場の状況からみても、平均リターンの高さと標準偏差の低さはちょっとした優位性があるのではないかと思う。

 

ちなみにS&P500でみたら、2000年以降の場合、

平均リターン5.0% 標準偏差 12.0%

2000年から2002年までのITバブル崩壊、2008年から2010年までの金融危機にも関わらず、このスコアはすごいと思う。

 

♪落ち目かな、落ち目だよ、あ~前立腺肥大症~♪